台風が過ぎ去ってもなんだかスッキリとしない空模様。昨夜は涼しいを通り越して寒いくらいで、今年の秋初めて暖房を入れました。天気予報を見てみたら寒いはず、昨夜の最低気温は8度だったとか。これは湯沢市内の気温なので、標高の高い皆瀬地区では5度前後まで下がっていたかもしれません。
写真は昨日の須川湖周辺の様子。須川湖畔の紅葉はほぼ終盤という感じで、台風の影響もあり葉が随分と落ちてしまっていました。須川湖よりも少し下がったところ、標高700~800Mあたりはかなり綺麗に色づいてきています。
須川湖に着いたときには霧雨は降っていたけれど視界は良好。けれども、あれよあれよという間に霧が出てくる。雲ひとつ無い青空も良いけれど、曇りや霧雨が降っている時だって素晴らしい。特に山の天気は変わりやすく、ほんの僅かな一瞬で劇的に景色が変わる。
イワカガミ湿原。辺り一面、霧に覆われていて視界は約10メートル。聞こえるのは葉擦れの音と自分の足音、そして熊除けの鈴の音だけ。登山・紅葉シーズン真っ盛りだけれど、台風の直後でこんな天候の時に歩いているなんて一人もいない。イワカガミ湿原を写真を撮りながら歩き、気が付いたら随分と奥まで来ていることに気づく。こんな条件の時はなかなか無いから一枚でも多く写真を撮りたい。けれども日没が近づき、辺りはだんだん暗くなってくる。霧はますます濃くなって視界は約5メートル。ここで帰ろうか、いやいや、せっかくだからもう少しだけ…。不意に家族の顔が頭に浮かぶ。やっぱり帰ろう。またチャンスはあるのだから。