
ライカやツァイスで撮った地元の風景は、見慣れているはずなのにどこか違う場所のように思えます。同じカメラを使っているのに、レンズひとつでこれだけ違う絵になるというのは、レンズ交換式カメラの最大の魅力ですよね。
幅広い年齢層の方々に「小安峡の魅力」を伝えるとしたら、やっぱり上のような写真だと地味なんだと思います。一応、これも大憤湯の近くで撮ってますけどね。なんというか、ひとことで言えば「わかりづらい」。どこで何を撮ったのかわからない。モノクロだと尚更そうなのかもしれませんね。でも、写真を見ていろいろと想像するのも楽しいじゃないですか。手品だって、種を明かさないからこそびっくりしたりするんだし。皆さんがいろいろと想像して、自分なりの解釈で何かを感じていただければ、僕としては嬉しいですね。

来年開催予定の写真展ですが、僕の世界観で表現をして作品を並べるとしたら、おそらくは上の写真のような方向性になるのではないかと思っています。とは言っても、頭は柔軟にしておかないとね。自由に楽しく、僕なりのスタイルで何かを表現できればと思っています。今のところ、開催がほぼ確定なのは秋田県内で2回。その他、東京のギャラリーでのお話しもいただいていますが、時期はまだ未定です。東京となると僕の生まれ育った街での開催となるわけで、その時のテーマはやっぱり「秋田」ということになるでしょう。僕なりの視点で切り取った秋田の空気感、東京の人にも届けたいなあ。