不動滝に行ってきました。
ここも小安峡温泉の見所のひとつで、小安峡温泉総合案内拠点施設のすぐ裏側にあります。まだまだ雪解け水が怒濤のごとく流れており、あまりの迫力に少しドキドキしながら写真を撮ってきました。
地形的にもとても興味深いところなので今日はここをご紹介したいと思います。
まず、写真三枚を載せましたが、一番目が「不動滝橋より」、二枚目が「不動橋下にある東屋より」、三枚目が「東屋でくるっと180℃回転して小安大噴湯のある渓谷を撮ったもの」です。
写真を観てわかるでしょうか?不動滝橋より撮った一枚目の写真の皆瀬川上流では深い渓谷になっていないのですが、不動滝より下流では断崖絶壁のV字谷となっています。
この地形の違いは、温泉の作用による違いだそうで、3万年~1万年前、不動滝より上流部の三途川層や虎毛山層の岩石の割れ目に温泉水が入り込み、温泉成分の(シリカなど)が沈殿して硬くなったのだと考えられています。
皆瀬川の浸食作用が盛んになったのが約7万~1万年前のウルム氷河期で、浸食作用は長い年月をかけて下流から上流へと進行するため、小安峡渓谷に浸食作用が及んだときには、不動滝周辺の地層はすでに温泉作用によって硬くなっていたので河川による下刻作用を受けなかったのだと推測されているそうです。
数万年という長い年月で形成された大自然の造形美、ぜひ一度足をお運び下さい。
※不動滝周辺には、段差等あります。また水辺の近くですので、滑りにくく歩きやすい靴でお越し下さい。
今日書いたブログは
湯沢市ジオパーク推進協議会のHPを参考にさせて頂きました。
湯沢市のいいところが満載に掲載されていて、地元住民の私も大変興味深く勉強になりました。ぜひそちらもごらんになって下さい。
今月20日に申請審査があるとのこと。関係者の日夜の努力が結ばれるといいですね。