小安峡・大噴湯がある場所の地層は、古三途川カルデラ湖に堆積した凝灰質砂岩・泥岩の互層からなる三途川層です。
地層は板状になっており、縦にも割れ目が発達しています。
高温の温泉水や蒸気は、雨や雪解け水の一部が断層や割れ目を伝って高温になった地下に入り込んだことで熱せられ、湯や蒸気として湧出したものです。水平な岩石の境目や縦の割れ目からも噴き出ています。
小安峡の大渓谷は、皆瀬側下流の皆瀬ダム湖より上流に向かって約8㎞にもおよんでおり、周辺の三途川層を皆瀬川が深く削りとってできたものです。 この浸食作用が盛んになったのは、約7万~1万年前のウルム氷河期といわれています。
小安峡は、長い年月をかけてつくられた大自然の造形美なのですね。
大噴湯付近の川の中に、熱いお湯がそそいでいるのにもかかわらず、スイスイと泳ぐ魚がいます。(小さい頃釣竿を持って、何の魚なのかもわからないけれどもよく釣りに行きましたが、)この魚は、「ウグイ」だそうです。
渓谷下までの階段は303段。ちょっと?きついかもしれませんが、下半身強化になると思います。―そして、長い年月をかけてつくられた大自然の造形美に出会えます。
※ 一部、美の郷湯沢ジオパーク構想 ジオサイト候補地案内書09 を参照いたしました。