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by m_kurabu
| 2012-06-30 08:45
| 宿からのお知らせ
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小安峡温泉の開湯については、文章として残っている今一番古いものは「湯左衛門日記」です。
その一節によると「私の先祖久蔵は、本小安村に住んでいたが、慶長年間(1596~1614)に、深山で小安温泉を発見したので、湯坪の形を作って村人に試みに入湯してもらったところ、病に大変効果のあることが判明した。住まいを温泉の近くに移し、そのことをお上様に申し上げたところ、「それは大変に良いことである。今後も長く温泉を守って人々の役に立つように努力せよ」とのありがたい仰せがあった。その後、努力のかいがあって年々繁盛している。」・・・湯左衛門略系図によると承応二巳年(1653年)に元小安より移ったとあります。 ただ、地質学的に言うと不動滝周辺の地層を考察するに温泉自体はそれ以前から出ていて、今の地形が形成されたと思われます。 3~1万年前、不動滝周辺の三途川層は、温泉の珪化作用によって硬く変質しました。それに対し、皆瀬川による浸食作用が盛んになったのは7万~1万年前のウルム氷河期のころだそうです。 浸食は下流から長い年月をかけて行われるため、小安峡渓谷に浸食作用が及んだ時には、不動滝周辺の地層はすでに硬くなっており、下に削られなかったと推測されます。 小安峡大渓谷の険があったため小安地区から奥はなかなか開発することができないようでした。 現在では、国道398号線が小安峡の手前に走っておりますが、昔は橋を架けることが困難だったため、今では地名が無い川向地区という地区(滝の原・滝向・桂沢)を道が通っていました。 その道を1059年の前九年の合戦には、増田(真人)の清原武則が源義経の依頼を受けて、1万の軍政で花山へ向かった。と言う言い伝えもあります。 また、910年ほど前(寛治3年)には、金沢の柵へ向かう源義経の率いる一群が、この道を通ったとも言い伝えられています。歴史的ロマンですね~。 ・・・・・小安峡温泉散策はまだまだ続きます。 ※皆瀬村史、美の郷ゆざわジオパーク構想ジオサイト候補地案内書を参照しました。 ▲
by m_kurabu
| 2012-06-27 23:00
| 温泉
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![]() 国道398号線から赤い河原湯橋を渡って右手100メートルほど行ったところに、地元で有名な「子宝神社」があります。 この神社は、昔から子宝に恵まれない人がこの神社をお参りし、この神社に置いてある、「まくら」を借りて家に持ち帰り、その枕を抱いて寝ると子宝に恵まれるという言い伝えがあります。 小安峡温泉に住む女性たちで、足元の宝を見つめるべく勉強会を行った日もこの神社に行ってきましたが、中に入ると、枕の他に全国各地から届いた喜びのお手紙やぬいぐるみ、お供え物などが思いのほか沢山置いてありました。 小安峡温泉で宿を営んでいるおかみさんたちの話を聞いていると「うちでは、ここから枕を借りていって泊まっていったお客さんはほとんど赤ちゃん授かってるよ~」「んだがらな~。」と一軒ではない様子。かくいう我が家もその一軒でございます。枕を借りていくだけではなく、やはり温泉場の子宝神社。温泉に入って体を温め、泊まってゆっくり休んでいく、というところに効果があるかと思われます。 ちなみに、今年の春に行われた神社のお祭りの際中にはお祭り告知などしておりませんが、3組お参りに来たそうです。 枕を借りて、子供が無事授かった後には、借りた枕ともう一つ、新しい枕をお供えしてお参りをする慣わしになっています。 お子を授かりたい方は、ぜひ行ってみてください。そして、温泉に入ってゆっくりした時間を過ごしていってくださいね♪ ▲
by m_kurabu
| 2012-06-25 19:19
| 見る・遊ぶ・イベント
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![]() 小安峡・大噴湯がある場所の地層は、古三途川カルデラ湖に堆積した凝灰質砂岩・泥岩の互層からなる三途川層です。 地層は板状になっており、縦にも割れ目が発達しています。 高温の温泉水や蒸気は、雨や雪解け水の一部が断層や割れ目を伝って高温になった地下に入り込んだことで熱せられ、湯や蒸気として湧出したものです。水平な岩石の境目や縦の割れ目からも噴き出ています。 小安峡の大渓谷は、皆瀬側下流の皆瀬ダム湖より上流に向かって約8㎞にもおよんでおり、周辺の三途川層を皆瀬川が深く削りとってできたものです。 この浸食作用が盛んになったのは、約7万~1万年前のウルム氷河期といわれています。 小安峡は、長い年月をかけてつくられた大自然の造形美なのですね。 大噴湯付近の川の中に、熱いお湯がそそいでいるのにもかかわらず、スイスイと泳ぐ魚がいます。(小さい頃釣竿を持って、何の魚なのかもわからないけれどもよく釣りに行きましたが、)この魚は、「ウグイ」だそうです。 渓谷下までの階段は303段。ちょっと?きついかもしれませんが、下半身強化になると思います。―そして、長い年月をかけてつくられた大自然の造形美に出会えます。 ※ 一部、美の郷湯沢ジオパーク構想 ジオサイト候補地案内書09 を参照いたしました。 ▲
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| 2012-06-21 06:00
| 見る・遊ぶ・イベント
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![]() こちらが6月18日現在の小安峡大噴湯噴気口付近です。平成17年の地熱開発調査によると、毎分223ℓのお湯(91.3℃)が一時も止むことなく湧出しております。 昔からすれば量は少なくなったと言いますが、「大自然の営みってす・ご・い~!!」とここへ来るたび思い、小さい頃からの記憶を重ね、よりいっそう浸食された川や、ごぅごぅと、噴き出てくるお湯を眺め、妙に落ち着くのでありました。また小学のころ、学校からこの皆瀬川を小安峡まで川の中をじゃばじゃばと登った授業?がありましたが、途中、川の中でも、所々お湯が湧いており、ああいう体験は今となってはいい経験だったなぁと、当時の先生方に感謝しております。 上に見える赤い橋は河原湯橋、昭和54年に架けられました。橋から水面までの標高差は64メートルあります。 昨年NHKの番組「にっぽん縦断こころ旅」で火野正平さんが、自転車で湯沢駅からいらしたとき、橋の上からの風景を見ることができない姿を、きゃー、火野さんでもみれないものがあるのー。おちゃめー☆とばかりにテレビ越しに見ておりましたが、実際に橋の上から見てみるとかなりの高低差があります。 ![]() こちらが、橋の上から撮った写真ですが、この日はとっても穏やかな表情ですね。 春には雪解け水が怒涛の如く流れ、夏には涼やかに川・木々共にそよそよと、秋には艶やかな紅葉、冬には水墨画のような世界が広がります。 小安峡渓谷への遊歩道は平成11年に再整備され、所々に木で作った椅子や小安峡温泉の由来等の解説立て看板も置いてあり、歴史的背景に触れながら散策することができます。・・・つづく。 ▲
by m_kurabu
| 2012-06-20 06:00
| 温泉
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今から約200年前、文化11年(1814年)、江戸時代の紀行家 菅江真澄が60歳のとき、小安峡温泉を訪れました。小安峡温泉 大噴湯について、菅江真澄は「雪の出羽路」「勝地臨毫」に克明に記録しています。 ![]() こちらが、菅江真澄が文化11年(1814年)勝地臨毫に書いた大噴湯です。「河原温泉(かわらゆ)といって危険で、けわしい深い谷底に下る。割り湯といって、湯が三、四丈(9m~12m)も吹き上がり、滝の落ちる川を越えて向こうの岸の岩にあたり、露となって散っていく。噴湯が岩の裂け目ごとに湯気の雲を湧き起こして、雷神のような響きを立て、大きな水はじきで吹きあげるように湯がでている・・・。」と書かれてあります。 200年前は 噴湯が向こう岸の岩に当るほど勢いが強かったんですね~。つづく。 ▲
by m_kurabu
| 2012-06-19 08:00
| 温泉
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![]() ここは小安峡温泉一番の見どころ、小安峡・大噴湯です。 今日は、3時間ほどかけて小安峡温泉の歴史など足元の宝を見つめなおそうと小安峡温泉観光案内人の会の方々にお願いして、地元の女性方とともに勉強会をしてきました。 ▲
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| 2012-06-18 12:58
| 温泉
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今週末、6月16日(土)~17日(日) 両日共に午前10時~15時まで 小安峡温泉あぐり館皆瀬前にてイベントが開催されます。
16日・17日 10:00~ 特産品等販売 販売品目:小安温泉焼きそば、三梨牛、オランダ焼き、山菜鍋、 取れたての山菜販売、もちつき、甘酒無料サービス など 17日のみ ・無料入浴券(会場内で2,000円以上お買い上げの方に進呈) ・湯沢南家佐竹太鼓演奏 12:00~ ・振る舞い鍋 ・稲庭うどんつめ放題 ▲
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| 2012-06-14 19:41
| 見る・遊ぶ・イベント
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今日の、NHK秋田「ニュースこまち」にて湯沢市民プラザから絵どうろう制作の生中継があります。
番組は午後6時10分から。中継は6時20分ころからの予定です。 ちなみに、湯沢市の「七夕まつり」は8月5日~7日までです。 また、ABS秋田放送 AKT秋田テレビに 秋田県政テレビ広報番組「あきたビジョン+」に湯沢市小安峡温泉地域が登場します。 こちらは、午後6時55分~午後7時です。 ぜひ、ごらんください。 ▲
by m_kurabu
| 2012-06-14 06:48
| 雑記
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![]() 2012年6月13日(水)-6月17日(日) ココラボラトリー*ギャラリー 11:00-20:00(最終日は17:00) 無休/入場料無料 秋田県湯沢市在住の3人展。 今年で第4章を迎えます。 湯沢市内の風景写真あり、想像の世界の絵画あり、コーヒー職人の世界あり・・・・。世界ノカケラを集めて秋田市ココラボラトリーさんにて展示しております。 今年はどんな世界ノカケラが集まるのでしょうか、たのしみです。 どうぞ皆様お足をお運び下さい。 世界ノカケラ オフィシャルホームページ ▲
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| 2012-06-11 06:00
| 見る・遊ぶ・イベント
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